肩や腰、膝・・各部の痛み、コリはなぜ起こる?根本的な原因は?

・・ヨガや整体、トレーニングでは変わらないところ・・

 

アレクサンダー・テクニークを創ったF.M アレクサンダーは俳優になることに熱意をかけていましたが、

声が出なくなりました。

そのことをきっかけに私たちの多くが知らない、体についてのとても重要な原理を発見したのです。

その原理について少し紹介する前に・・

私たちが痛みやコリを感じるのは体の筋肉が過度に働いている部分です。

急に山登りなどをすると、普段より脚の筋肉をたくさん使うので、筋肉痛になったりしますが、

肩こりや腰痛を感じる箇所は、慢性的に働きすぎになっているのです。

 

コリや痛みのあるところをゆっくり動かすことで、血行が良くなり

痛みの原因になっていた物質が取り除かれるので、一時的な改善には役立ちます。

 

でも、そもそもどうしてその場所が働きすぎになるか、

わかりますか?

 

ここからがアレクサンダーの発見した原理についてのお話になります。

 

アレクサンダーは喉に問題を抱えていました。

 

これをなんとかするためアレクサンダーは自分を鏡に映しながら、

舞台で演じている時のように声を出してみました。

 

じっとしている時は何も起こらないけれど、

話し出すと喉のあたりが緊張しているのが見えました。

音を立てて息を吸っているのにも気づきました。

それと同時にもう一つ、

頭を後ろにやって首に引きつけるようにしている(以後、「頭の押し下げ」と書きます。)ことにも気づきました。

首の筋肉を緊張させていることで、頭が後ろ・下に引き下げられています。( Missy Vineyard著, How You Stand, How You Move, How You Live より抜粋)

ここから何度も試行錯誤し、
喉の問題は、頭を押し下げることから始まることに気づいたのです。

逆に、頭を押し下げることをやめることに成功したことで、
声の問題から解放され、

それだけではなく、

より健康になり(アレクサンダーは子供の頃から体の弱い人でした。)
呼吸が自由になって、呼吸の人とも言われたのです。

どうやって、頭を押し下げることをやめられたか、
そこにも重要な原理がたくさん隠されていますが、
今はそこには触れません。

今知っていただきたいことは、アレクサンダーと同様、私たちが無意識にやっている「頭の押し下げ」が、見えないところで多大な影響を与えていることです。

つまり、この頭を首に押し付けることが、肩や腰、太ももなどの筋肉をはじめ、腕の筋肉など

働かなくて良い筋肉を不必要に働かせることになるのです。
(頭が10キロ近いことを考えてみてください。
10キロのものが降りてきたら下にあるものがいかに頑張って支えなくてはいけないか。)

首が緊張し、頭が引き下げられると、その10キロの重さによって背骨も縮む。(右側)(グレン・パーク 「変容の術」より抜粋)

この無意識の習慣が肩こりや首こり、疲れ目、腰痛等の原因になります。

 

頭を首に押し付けることをやめられると、

人間の生まれ持った体の知恵がうまく働きます。

つまり、重力に反して体がすっと上に向かい、
体の各部が無駄に働かなくて済むのです。

 

アレクサンダー・テクニークでは、アレクサンダーの発見を元に

この気づかない習慣に気づき、自分でもやめていけるよう指導して行きます。

私たちの体にこれだけ大きな影響を持つ、この習慣に意識的になることは

とてもポジティブな変化を生みます。